弁護士に依頼等をした場合にかかる費用
1 弁護士に依頼した場合にかかる費用の概要
弁護士に依頼をする場合にかかる費用としては、大まかに4種類あり、相談料、着手金・報酬金、タイムチャージ、手数料があげられます。
着手金・報酬金とタイムチャージは、いずれか一方の方式をとることが一般的です。
また、成功・不成功の概念がない案件については、手数料方式がとられることも多いです。
2 相談料
弁護士に相談をする際、相談料が発生することがあります。
一般的には、1時間あたり〇円など、相談時間に応じた料金設定がなされていることが多いです。
弁護士事務所によっては、初回相談等が無料ということもありますし、事案の性質によっても相談料が変わることがあります。
3 着手金・報酬金方式とタイムチャージ方式
着手金・報酬金方式は、まず弁護士に依頼をした時点で着手金を支払います。
その後、事件が進行し、完了した後に報酬金が支払われます。
着手金は請求等をする金額に応じた割合(〇%)、報酬金は獲得できた金額に応じた割合(〇%)という形で決められることが一般的です。
報酬金については、最低報酬額が決められていたり、固定額とすることもあります。
タイムチャージ方式の場合、弁護士が事件の対応にあたった作業時間に応じて報酬が発生します。
1時間あたり〇円(1時間に満たない場合は切上げ、切捨て、分単位での計算等)という形で決められることが一般的です。
4 手数料方式
対立当事者がいないため所要時間や結果を相手に左右されることがない事件や、定型的な手続きであり成功・不成功の概念が僅少な法的手続きなどにおいては、予め決まった金額の手数料を決めて弁護士に依頼をするという方式をとることもあります。
着手金・報酬金方式やタイムチャージ方式は、獲得した金額や完了までに要した時間によって弁護士費用が変わるため、コストが予測しづらいのに対し、手数料方式はあらかじめ弁護士費用が決まっているため、必要なコストが明確であるという特徴があります。